NTTファイナンスを騙る架空請求詐欺に警鐘  公式サイトが注意喚起

2025/08/23 更新: 2025/08/23

最近、NTTグループを装った悪質な架空請求詐欺が急増。NTTファイナンス株式会社は公式ページで広く注意を呼びかけている。

サイトでは「NTTファイナンス」を名乗る、国際電話からの着信、自動音声ガイダンスによる架空の未納料金を請求するなどの詐欺が多く発生。2024年5月から2025年3月までは2千~3千の相談件数だったが、4月に9501件、5月に8214件と大幅に増加した。

詐欺の手口として主に挙げられているのは、SMS(ショートメッセージ)や自動音声ガイダンスによる電話である。自動音声ガイダンスにより、「NTTファイナンス」を名乗り、利用中の回線を突然利用停止するなどの、金銭を搾取しようとする不審な電話や、未払い料金の支払いをプリペイドカードなどの電子マネーで要求したり、また架空の未納料金を請求したりするといったものだ。

メッセージには「本日中にご連絡ない場合、法的手続きに移行します」といった文言が含まれることもあり、受信者を心理的に追い込む。そして、記載された電話番号への連絡やURLのクリックを促し、金銭や個人情報を詐取しようとするのが典型的な手口である。こうした連鎖的に複数の詐欺集団の標的になる事案が多発している。

被害に遭わないための対策として、NTTファイナンスは「+18●●」などで始まる電話番号からの着信は詐欺電話を疑う。身に覚えのない電話番号であれば電話に出ない。身に覚えのない請求のSMSや電話は、完全に無視・削除する。記載されている電話番号に連絡したり、URLをクリックしたりすることは絶対にしないように注意を促している。

NTTファイナンスは、国際電話によりお客様に連絡をしたり、未納料金などの支払いを案内することはないと述べている。

万が一、不安を感じたり被害に遭ってしまった場合は、ためらわずに警察相談専用電話(#9110)や消費者ホットライン(188)といった公的機関に相談すべきと案内している。

エポックタイムズの記者。東京を拠点に活動。政治、経済、社会を担当。他メディアが報道しない重要な情報を伝えます
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