東京都内では9日の15時までに、19~81歳の11人が熱中症の疑いで救急搬送された。そのうち6人は中等症、5人は軽症である。東京消防庁は喉が渇く前にこまめな水分補給や、室内では冷房や扇風機を適切に使うことなどの対策を呼びかけている。
東京都監察医務院の発表によると、東京23区では8日に熱中症の疑いで2人が亡くなっている。今夏の熱中症による救急搬送数は、6~8月にかけて過去最多を更新しており、8月末時点で8341人に達している。例年9月に入ると搬送者は減少するが、昨年の9月にも多くの中等症以上の患者が搬送されていることから、引き続き警戒が必要だ。
東京消防庁は室内外で適切な温度管理とこまめな水分補給を強調している。さらに、高齢者が自宅でも熱中症になるケースが多いことから、周囲のきめ細かな見守りや対策も求められている。今夏は猛暑日が多く、救急搬送者が増加傾向にあるため、引き続き厳重な注意が必要である。
東京都民は引き続き熱中症対策を講じ、異変を感じたら早めの医療機関受診が望まれる。東京消防庁は「意識障害や運動困難が見られた場合は直ちに119番通報を」と警鐘を鳴らしている。
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