金正恩 中共首相見送り時にポケットに手 ネットで「中共への屈辱」と嘲笑広がる

2025/10/17 更新: 2025/10/17

10月9~11日、中国共産党(中共)の李強首相が北朝鮮を訪問。見送り時、金正恩がポケットに手を入れる姿が映されSNSを中心に拡散され、ネットユーザーから「中共への屈辱だ」との嘲笑や批判が相次いでいる。

公開された映像には、李強が金正恩に別れを告げる場面が映っている。金正恩は手をポケットに入れたまま下を向き、側近と話す様子を見せた後、最後にわずかに李強に頭を下げただけだった。終始表情は硬く、李強は両手を下ろしたままの姿勢で立ち続け、まるで金正恩の「訓示」を待っているかのようにも見えた。  

李強が乗車して会場を離れる際には、車内から何度も手を振って別れを告げたが、金正恩は軽く一度手を挙げただけで背を向けて立ち去った。映像はSNS「X(旧ツイッター)」上で急速に拡散し、海外のネットユーザーからは中共政権を皮肉るコメントが相次いでいる。  

「いくらなんでも、一国の首相が独裁者の前でここまで卑屈になるとは思わなかった。恥さらしだ。中共建国以来、これほど軽蔑された首相はいない」  

「民主国家の指導者には高圧的に接し、独裁国家の指導者の前では弱腰になる」  

「恥知らずだ。大国の首相が“乞食のボス”の前で孫のようにふるまっている」  

「金正恩は41歳、李強は66歳。小国の皇帝と大国の首相。思い返せば2011年、当時中共副首相だった李克強が訪朝した際には、金正恩と父・金正日が左右に座り、中央の席を李克強に譲っていた」  

また、「李強は就任当初から実権を伴わない“脇役の首相”にすぎず、権力を持たない者が敬意を得ることはない」との指摘もある。  

さらに「金正恩はすでに中国の虚実を見抜いており、ロシアへの傾斜を強める方が現実的だ。中共は口先ばかりで実行力を欠いている」との見方も出ている。  

これまでの報道写真からは、金正恩がロシアやベトナムの要人と会談する際には、多数の随行団を同席させ、会議室が埋まる様子を確認している。一方で、李強の訪朝時には金正恩の側に控えていたのは1人の官員のみであった。  

独立系評論家の蔡慎坤氏はSNSへの投稿で「公開された映像や写真を見る限り、李強は後継者としての風格を感じさせない。むしろ金正恩の前では老臣、あるいは執事のような印象を与える」と評している。  

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