走行中の車に飛び乗る女性警護員 日本首相車列を護送する姿に称賛の声

2025/10/30 更新: 2025/10/30

マレーシアで開かれたASEAN首脳会議の会場で、日本代表団の車列を護送していた2人のマレーシア人女性警護員が、走行中の車両に飛び乗る姿を捉えた動画がインターネット上で大きな注目を集めている。

動画によると、10月28日、マレーシアの首都クアラルンプールで行われたASEAN首脳会議の会場を、高市早苗首相を乗せた車列がホテルから出発した。先頭を警察車両が走り、その後ろに高市首相の車両が続いた。

黒いスーツを着た2人のマレーシア人女性警護員は、日本首相の車両の警護を担当していた。映像では、二人が走行中の車のすぐ後方を並走し、片手でドアをつかんで勢いよく飛び乗る動作が映っている。滑らかで素早い動きが「まるで映画のようだ」として、SNS上で称賛が相次いだ。

関係者によると、この行動は警護上の標準的な手順で、車列が減速した際に外部の人物が接近するのを防ぐ目的があるという。映像では、車列の通過時に道路脇で歩行者が信号待ちをしている様子も確認できる。

この映像が拡散したことで、女性警護員の活躍が改めて注目された。

過去にも同様の事例がある。2022年3月、韓国の朴槿恵(パク・クネ)元大統領が自宅前で演説していた際、何者かにガラス瓶を投げつけられる事件が発生した。

このとき十数人の警護員が即座に朴氏を取り囲み、身を挺して守った。なかでも一人の女性警護員は、投げられた物体にいち早く気づき、両腕を広げて庇うように身を投げ出した。酒瓶が自分の足元に落ちたのを確認すると、すぐに朴氏のもとへ駆け寄る姿が映像に残っている。

この女性警護員は、素早い判断力と鋭い視線が話題となり、ネット上で「かっこいい」「プロ意識がすごい」と称賛された。

報道によると、これらの警護員は韓国大統領府の警護処に所属しており、厳しい選抜と訓練を経て任務に就いているという。

羅婷婷
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