高市首相 憲法改正「国民投票行われる環境作る」 国旗損壊罪制定にも言及

2025/11/04 更新: 2025/11/05

高市早苗首相は4日の衆院本会議での代表質問で、憲法改正について「少しでも早く憲法改正の賛否を問う国民投票が行われる環境を作っていけるように、粘り強く全力で取り組んでいく覚悟だ」と語った。自民党の小林鷹之政調会長の質問に答えた。

高市氏は、「総理大臣としては、憲法審査会における党派を越えた建設的な議論が加速するとともに、国民の間での積極的な議論が深まっていくことを期待している」と語った。

また、高市氏は「総裁として」と述べた上で、「憲法はあるべき国の形を示す国家の基本法であり、国際情勢や社会の変化に応じた改正、アップデートが必要だ」「時代の要請に応えられる憲法を制定することは喫緊の課題だ」との見解を示した。

憲法改正以外にも、日本維新の会の藤田文武共同代表が国旗損壊罪の制定について高市氏の見解を尋ねた。

高市氏は、「実現に向けて、両党間で具体的な検討を進めていく」と述べたうえで、「政府としても、与党と連携を図りつつ、必要な取組を進めていく」と意気込みを語った。

日の丸の破損行為などを罰する国旗損壊罪は、高市氏が2012年に議員立法で衆議院に提出したものの、成立には至らず廃案となっている。

国旗損壊罪をめぐっては、参政党は先月27日に単独で参院に提出。2年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金」を科すとしている。

自民党と日本維新の会による連立政権合意文書では、憲法9条や緊急事態条項に関する改正に向け、両党の条文起草協議会を設置すると明記している。

また、来年通常国会において「日本国国章損壊罪」を制定し、「外国国章損壊罪」のみ存在する矛盾の是正も記している。

エポックタイムズ記者。日本の外交をはじめ、国内外の時事問題を中心に執筆しています。
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