中共当局が学生に献血・採血検査を強制か 保護者の反発広がる

2025/11/19 更新: 2025/11/19

最近、中国の大学で学生に対する献血の強制や、利益誘導的な献血が再び問題になっている。ここ数年中国では若者や子どもの失踪が相次いでいることから、子どもへの採血検査を行う学校に対して保護者の警戒心が高まり、強い反発が広がっている。

中国メディアによると、13日に中国・河北省滄州市の幼児師範専門学校で各クラスから抽選で3人が必ず献血を行うよう求められたという。ある学生は「今の学校はまるで暴力団のようだ」と不満を漏らしている。

また、他の大学でも単位追加などの措置を講じて、学生を誘導するケースがあると報じられている。南京工程学院では、献血をすれば20ポイントの単位が付与され、朝のランニングや体力テストを免除されるとしている。

近年、中国では行方不明者が急増している。中国の短編動画アプリ「抖音」の非公式集計によると、11月1日から10日までの間に行方不明となった人は100人を超え、その多くが少年少女だったとされる。このため、保護者の不安と不信が高まり、当局による採血に対して一斉に反対の声が上がっている。

あるネットユーザーは「昨日、学校から『健康診断で採血を行う』と通知があったが、今日は全員が欠席した」と投稿した。

また、「子どもが熱を出した」「体調が悪い」といった理由で欠席届を出す保護者も相次いでいるという。

湖北省天門市にある幼稚園のある先生は、通知で「町の保健センターの医療スタッフが子どもの健康診断を行う。その中には血液検査も含まれる」と知らされた。これに対し保護者たちは一斉に拒否し、ある保護者は「採血を伴う検査は一切受けない」と強い姿勢を示した。

別の学校では、採血検査に抗議する保護者が「今度は誰の臓器をマッチさせたいんだ」と怒りをあらわにしたという。

中国では臓器移植の件数が急増しているにもかかわらず、ドナーの出所はいまだ不透明なままだ。

少年少女の失踪事件も後を絶たず、中共当局による「臓器収奪の闇」への疑念と関心は絶えることがない。

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