台湾で大紀元への謝罪広がる 臓器収奪報道を再評価「誇張かと」

2025/12/10 更新: 2025/12/10

最近、台湾のソーシャルメディア上で大紀元や法輪功に対して「謝罪しよう」という声が広がっている。

多くの台湾のネットユーザーが、過去に大紀元の報道内容や、法輪功学習者による真相を伝える活動を理解できず、懐疑的な態度を取っていたことを率直に認める投稿が相次いでいる。しかし、中国で新たな事実が次々と明らかになる中、より多くの情報に触れるようになり、考え方が変わったとして、SNS上で自然発生的に「大紀元に謝罪しよう」という呼びかけが広がっている。

台湾のあるネットユーザーがSNSアプリ「スレッズ」で、大紀元と法輪功学習者に対して「謝罪」する投稿を行い、大きな反響を呼んだ。多くの台湾ユーザーがこの「謝罪ブーム」に賛同の声を上げている。

その投稿者は、11月28日に「今になってわかったけど、(大紀元は)真実を伝えるメディアだ!」と書き込み、この投稿は2万件以上の「いいね」と数百件のコメント、シェアを獲得した。

多くのネットユーザーが続けて投稿し、大紀元が以前報じた中共による臓器収奪の暴露報道を「信じたくなかった」あるいは「誇張されすぎだと思った」と述べている。

しかしその後、多くの疑問点や恐ろしい内幕が次々と浮かび上がり、台湾の歌手Tank(呂建忠)さんが「心臓と肝臓の同時移植」手術を受けた件や、中国の人気俳優アラン・ユー(于朦朧)さんの不可解な死などがきっかけとなり、多くの人が改めて関連情報を見直すようになった。

また、あるネットユーザーは11月30日に以前の投稿に返信し、「もう年末だね。さらに多くのことが明るみに出ている。もう一度謝らなければ」と投稿した。

そのネットユーザーは、4月に自分が投稿した内容を振り返り、以前台北の街頭で法輪功学習者たちが放映していた臓器収奪の真相を伝える映像を見た際、「あまりにも血生臭くて誇張されている」と思っていたことを明かした。しかし、最近になって大量の情報が明るみに出て、事実がこれほど恐ろしいものだったと気づいたという。

また別のユーザーは、「ドキュメンタリー映画『国家の臓器(State Organs)』を鑑賞して調べた結果、中共が法輪功学習者に対して残酷な迫害を行っていることを理解した」とコメントした。さらに、「コロナが流行する前から大紀元の関連報道を見ており、その後も注目していた」と振り返る人もいた。

中共政権の実態を認識する台湾の人々が増える一方で、台湾総統府も中共からの圧力に対抗するため、団結の姿勢を模索している。

一方、米下院は12月7日、3千ページに及ぶ最新版の国防権限法案を公表した。これは国防総省の2026会計年度における予算の使途や政策の方向を決定するもので、核兵器やミサイル防衛、宇宙作戦、インド太平洋地域での軍事配備などの重要課題を網羅しており、中共およびロシアに対する防衛戦略の強化も含まれている。

この法案では、2026年度に台湾への軍事支援として最大10億ドルを認め、無人機システムの開発・生産計画を始動するとともに、米台の沿岸警備隊による合同訓練の増加なども盛り込まれている。

さらに、法案には台湾の反差別法や、国際通貨基金(IMF)への台湾の加盟を支持する内容も含まれている。ただし、台湾を環太平洋合同軍事演習(リムパック)に招く条項は削除された。

この後、上下両院でそれぞれ採決が行われ、可決後に大統領が署名し、発効する見通しだ。

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