イラン情勢は緊張が続いており、米国が軍事介入する可能性への圧力が高まる中、イラン指導部が国外逃亡を計画し、多額の秘密資金を海外口座へ移しているとの情報が出ている。
イスラエルのチャンネル14の報道によると、最高指導者アリ・ハメネイ師の息子を含む複数のイスラム体制の高官が、過去2日間で計15億ドル(約2781億円)をドバイのエスクロー口座に移したとされ、関係者らは逃亡を計画しており、強い恐怖に包まれているという。
これらの情報について、スコット・ベッセント米財務長官は事実関係を認め、イラン指導部が資金を国外へ移しているとした上で「沈みゆく船からネズミが逃げ出している」と述べた。
ベッセント氏は現地時間14日夜、米テレビ局ニュースマックスTVの番組「Bob Schmitt Tonight」に出演し、制裁執行を担う財務省として、現在見えているのは「船から逃げ出すネズミの動きだ」と語った。
さらに同氏は、イラン指導部が数百万ドル、場合によっては数千万ドルを電信送金で国外に移すか、密かに国外へ持ち出していると指摘し、こうした資金が世界各地の銀行や金融機関に流入していると説明した。ベッセント氏は、資金の行方を徹底的に追跡すると強調した。
一方、ロイターによると、米大統領のドナルド・トランプ氏は、イランに対する軍事攻撃を決断した可能性がある。欧州当局者2人は14日夜、米国によるイランへの軍事介入が今後24時間以内に始まる可能性があると明らかにした。
匿名のイスラエル当局者も、トランプ氏がイラン情勢への介入を決めたようだと述べたが、作戦の規模や時期については不透明だとした。
また、匿名を条件に取材に応じた米当局者は、中東地域の緊張激化を受け、米国が主要基地から一部要員を予防的に撤収させていると述べた。
こうした動きは、米国がイランに対する軍事行動を準備している兆候と受け止められている。昨年6月に米国がイランに対して空爆を実施する前にも、イランの報復攻撃に備え、在外米軍基地の要員や家族の一部が事前に移動していた。
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