張又俠秘密書簡が衝撃告白 「数十万の兵士を投入しても台湾には近づけない」

2026/01/31 更新: 2026/01/31

中国共産党(中共)軍の事実上のナンバー2で、中央軍事委員会副主席の張又俠(ちょうゆうきょう)が、1月24日に失脚したと公式に発表されて以降、中共指導部をめぐる権力闘争の内幕が相次いで伝えられている。そうした中、張又俠が拘束される前に書いたとされる秘密書簡がネット上で拡散し、大きな注目を集めている。真偽や本人の筆によるものかは確認されていないが、その内容は広範な関心を呼んでいる。

書簡では、張又俠と習近平との間に存在した複数の重大な対立点が列挙されている。具体的には、台湾統一のタイミング、ロシアとの戦略的協力の深さ、軍幹部の急速昇進に関する基準などが挙げられている。

また、三中全会を前に、習近平がロシアによるウクライナ侵攻に乗じて台湾への攻撃を企図していたが、張又俠がこれに反対した結果、習が「激怒して病に倒れ、入院する事態となり、会議が中止寸前に追い込まれた」とも記されている。

書簡には、「習近平は常に戦争を起こす機会を探しており、内心から戦争を望んでいる。とりわけ、自ら大規模な戦争を指揮したいと強く願っている」とした上で、「私(張又俠)自身もかつては祖国統一を成し遂げたいと考えていたが、劉亜洲(元空軍副政治委員)の分析を聞いて背筋が凍った。数十万の兵士を海に投入しても、台湾島に近づくことすらできない」との記述がある。

さらに、習近平の周囲には「おべっか使い」があふれ、習を「比類なき偉人」に仕立て上げ、戦争によって毛沢東を超えようとする妄想を助長していると厳しく批判している。劉亜洲のように真実を語る人物はすでに投獄され、自身(張又俠)もいずれ「反逆」や「腐敗」といった罪をでっち上げられる運命を免れないだろう、とも記されている。

書簡ではさらに、中共が台湾に武力侵攻した場合の結末についても分析されている。「戦争が始まれば、日本が巻き込まれ、続いてアメリカが参戦する。中国南部沿岸の軍事施設や橋梁、石油貯蔵施設は数時間以内に日米連合軍によって破壊されるだろう。われわれも台湾の一部施設を破壊することはできるが、最終的には賠償を強いられ、海外資産は凍結され、国は国として成り立たなくなり、党も国も滅びる」としている。

この書簡が張又俠本人によるものか、あるいは外部によるものなのかは不明だが、その内容は最近の中共政局の不安定な動きと論理的に符合しており、海外世論の強い関心を集めている。

中共軍に近い複数の関係者が最近、大紀元に、台湾への武力行使をめぐり、習近平と軍内部との間には長年にわたる根本的な対立が存在していると明かした。

軍関係者の一人は、「中共軍は皆、実際に戦争が始まれば、大量の死傷者が出て、軍全体が消耗し、場合によっては一つの兵科が丸ごと失われかねないことをよく理解している」と語った。

また、現段階で台湾に対して高強度の軍事行動を取ることは、耐え得る戦略条件を欠いているとの見方が軍内では一般的だとしている。

「平時に台湾周辺を周回して示威行動を取ることはできても、実際に戦争となれば、その責任を負いたい者はいない」とも述べた。

複数の軍関係者は、習近平が台湾に対する軍事行動を推し進めている背景には、軍の専門的判断よりも、個人的な政治的思惑が大きく影響しているとの見方を示している。

中共南部のある戦区に所属する軍関係者の王氏は大紀元に対し、「万が一、もし本当に戦争になれば、前線で命を落とすのは一般市民の子供たちだ。プーチン氏のような指導者は後方にとどまり、前線に立つことはないが、失うのは庶民の家族だ。誰が戦争を望むだろうか」と語った。

王氏はさらに、ロシアとウクライナの戦争がすでに4年目に入り、双方の死傷者が累計で100万人を超え、その多くが一般市民であることを指摘した上で、「このような状況では、実際に戦闘を担う軍幹部の多くも戦争を望んでいない」と述べた。

同氏は「台湾統一」は、中共内部の一部の人物が歴史に名を残そうとする政治的意図として利用されているにすぎず、一般兵士の本音を代表するものではないと指摘した。

一部の権力者は戦争によって個人の影響力を高め、軍事予算の拡大を図ろうとしているが、「そうした考えは軍内部には広がっていない。我々の中に戦争を望む者はいない」と語った。