トランプ氏 中共の軍事粛清に反応「中国のボスは一人だけだ」

2026/02/02 更新: 2026/02/02

習近平による張又侠らを標的とした最新の軍事大粛清が、国際社会の強い関心を集めている。マルコ・ルビオ米国務長官が米側として事態を注視していると表明したのに続き、トランプ米大統領も「エアフォースワン」機内での記者団の取材に対し、公に自身の見解を述べた。

エアフォースワン機内で、記者から「一週間前にあの国(中国)で軍事粛清が起きたが、これについてどう考えるか」との質問が飛んだ。

トランプ氏はこれに対し、「中国のことか? 私の考えでは、中国のボスは一人しかいない。それは習主席だ。私が相手にするのは彼だ」と答えた。

記者が続けて、政情の安定や台湾問題への懸念があるか尋ねると、トランプ氏は習近平こそがボスであるとの認識を改めて強調し、この件(台湾海峡情勢など)を常に注視していると語った。

これ以前にも、習近平が台湾を攻撃する可能性について問われた際、トランプ氏は自身が在任中である限り、中国共産党(中共)の指導者は行動を起こす勇気はないだろうと示唆していた。

また、米CNNが昨年報じたトランプ氏の資金集めパーティーでの録音音声によると、トランプ氏は習近平に対し、もし中共が台湾に侵攻すれば「北京を爆破する」と私的に警告していたという。

張又侠の失脚と米側の懸念

中共中央軍事委員会の副主席である張又侠の失脚について、ルビオ国務長官は水曜日の上院外交委員会公聴会で、「これは彼らの体制内部の問題だ。彼らが我々と詳細に議論することはないが、我々は間違いなく注視している」と述べた。

ロイター通信は先日、元米政府高官や分析家の見解を引用し、「中共の最高将官である張又侠の失脚により、米国は北京の最高軍事機関との重要な連絡窓口を失った。今や直面しているのは、安定性を欠き、経験豊富な指揮官が不足した中国軍だ」と報じている。

かつて国防当局者として張又侠の訪米を応対したドリュー・トンプソン氏は、張又侠について「現役の将官の中で唯一、中国軍の実力と弱点、そして戦争の代価について習近平に客観的な助言ができる人物だった」と指摘。さらに「習近平は、自分の聞き心地の良いことしか言わない阿諛追従(あゆついしょう)者たちに誤導されるリスクにさらされており、それが誤算を招く危険性がある」との見解を投稿した。

台湾の研究者らも、誰が習近平の新たな軍事的ブレーンになるのか不透明な中、北京の対台湾軍事路線は高度な不確実性の段階に入ったと分析している。

林清