中国 それでも人は節約を選ぶ

中国の旧正月帰省ラッシュ 高速鉄道は空席 安い列車は満員

2026/02/11 更新: 2026/02/11

2026年の旧正月(2月17日)を前に、中国で帰省ラッシュが始まった。注目を集めているのは、近年すっかり見慣れた車内の対照的な光景だ。

高速鉄道の車両には空席が目立つ一方、昔ながらの安い列車は人であふれ、通路やトイレの前にまで立ち客が並ぶ。

快適さよりも、出費を抑えることが選ばれている。

背景にあるのは、家計の厳しさだ。
出稼ぎで働く人たちは、帰省にかかる交通費を細かく計算する。

高速鉄道なら3時間余りで到着するが、料金は500元以上(約1万円)かかる。一方、安い列車は14時間かかるものの、180元ほど(約4千円)で済む。

その差額は、高齢の親の防寒着になり、子どものお菓子や玩具になる。多くの家庭にとって、見過ごせない金額だ。

だからこそ、混雑や長時間移動を承知で、人々は安い列車を選ぶ。
しかし、誰が好きで、身動きの取れない車内に立つだろうか。それでも人は、安い列車を選ぶ。残されている選択肢が、それしかない。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
関連特集: 中国