32年ぶりの日本開催 5月広島市で「南極条約協議国会議)」開催へ

2026/04/23 更新: 2026/04/23

外務省は、2026年5月11日から5月21日にかけて、広島市にて「第48回南極条約協議国会議(ATCM48)」を開催すると発表した。日本での同会議の開催は1994年以来であり、実に32年ぶりとなる。

主な協議テーマ:気候変動や活発化する観光活動への対応

日本は南極条約の原署名国および協議国として、これまで南極を巡る議論に積極的に貢献してきた。今回のATCM48では、未来志向の南極条約体制をさらに強化することを目指し、主に以下の課題について協議が行われる予定である。

  • 南極における活動の透明性
  • 近年活発になっている南極観光活動への対応
  • 気候変動が南極地域に与える影響等

南極条約協議国会議(ATCM)とは

ATCM(Antarctic Treaty Consultative Meeting)とは、南極において積極的に科学調査活動を実施している「協議国(現在29か国)」が持ち回りで、年1回開催している国際会議である。会議では、南極地域の平和的利用、科学的研究の促進、生物資源の保護・保存などにつき議論される。また、同会議の開催と同時に、南極条約環境保護議定書に基づく「環境保護委員会(CEP:Committee for Environmental Protection)」も開催される。

南極条約と日本の関わり 南極条約は1959年に日本、アメリカ、イギリス、フランス、旧ソ連など12か国によって採択され、1961年に発効した。南緯60度以南の地域に適用され、2026年4月現在で58の国が締約している。

本条約では、以下の内容が主に定められており、世界の貴重な自然と平和を守る重要な役割を担っている。

  • 南極地域の平和的利用(軍事基地の建設、軍事演習の実施等の禁止)(第1条)
  • 科学的調査の自由と国際協力の促進(第2、3条)
  • 南極地域における領土権主張の凍結(第4条)
  • 核爆発及び放射性廃棄物処分の禁止(第5条)
大紀元日本の速報記者。東京を拠点に活動。主に社会面を担当。その他、政治・経済等幅広く執筆。
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