AIが定型的なホワイトカラー職を消す 

2026/04/29 更新: 2026/04/29

論評

新しい研究は、AIによる失業の86%が女性になると予測している。そして、ただの女性ではない。裕福な民主党支持の女性である。

悲しいことに、AIはあの悪名高い「カレン[1]」にも迫っている。自分が生み出す価値に比べて高い給料をもらっていながら、それでも「マネージャーを呼んでほしい」と言うタイプの人たちである。

その理由は、産業革命が手を使って働く人々、つまり定型的な肉体労働の仕事を奪ったのに対し、AIは定型的な事務作業を奪うからである。メールを転送したり、会議をスケジュールしたり、ダイバーシティ委員会に座っているような人たちである。

最近、シンクタンクのブルッキングス研究所は新しい研究を発表し、3700万人のアメリカ人労働者がAIによる代替に「高度にさらされている」と推定した。

ブルッキングス研究所は、その多くが幅広いスキルを持っているか、あるいは能力が高いため、別の役割に容易に移行できるだろうと考えている。

例えば、ソフトウェアや金融はAIによる代替の最前線にある。しかし自動化は所得を増やし、生産を深化させることで新しい仕事を生み出すため、彼らは適応するだろう。つまり製品はより良くなるのである。

しかしブルッキングス研究所は、その中で約600万人は適応できないと推定している。主に事務や管理補助の職である。

興味深いのはその分布である。ブルッキングス研究所は、その86%が女性だと推定している。そして彼女たちは、多くの定型的な事務作業を抱える大きな組織―大学、病院、大企業、政府―で働いている。

例えば医療分野では、何十万人もの職員が患者を一度も見ない。彼らが見るのは書類である。

連邦政府の職員ではさらにひどく、これも大半が女性である。

DOGEが30万人を解雇しても何も悪化しなかったという事実から判断すると、多くは役に立っていない。AIが無料でその仕事をできるようになったとき、彼らがどれほど不要になるか想像してみればよい。

こうした女性の多くは技能は低いが、学歴は高く、収入も高い。そしてその収入をまもなく失うことになる。もちろん、それで彼女たちが幸せになるはずはない。

最近のCNBCのインタビューで、パランティアのCEOアレックス・カープは次のように述べた。

「もし、民主党に投票する高学歴の女性有権者の経済的・政治的な力を弱める一方で、職業訓練を受けた労働者階級の男性の力を強めることになる変化を起こすのなら、それが政治的にうまくいくと思うのは狂気の沙汰だ。」

では、まもなく職を失うことになるこれらの「カレン」とは誰なのか。

AI企業アンソロピック、Claudeで知られる企業の研究では、AIは最終的に事務、管理、中間管理の業務の90%以上を置き換える可能性があるとされている。また、芸術やメディア、法律事務所でも80%以上の業務が置き換えられる可能性がある。つまり、子供をハリウッドに行かせるな。弁護士にもするな、ということだ。

これは悲観的に聞こえるかもしれないが、適応ということを忘れてはならない。例えばソフトウェアの分野では、50年間自動化が進んできた。パンチカードを入れる作業はとっくに消えている。

ドットコム時代には、ウェブ開発者はすぐに不要になると言われていたが、50年後の今でも彼らは存在している。なぜなら基本的な作業が自動化されるほど、仕事はより複雑になるからである。

したがって、その80~90%の大半は再教育によって適応するだろう。ソフトウェア、金融、マーケティング、そしてマネージャーも含めてである。

問題になるのは、事務職や管理補助、秘書、営業アシスタント、カスタマーサービス、給与計算、人事などである。ハンバーガーをひっくり返すこともできないダイバーシティ・コンサルタントなら、神の助けを祈るしかない。

私は、AIは産業革命とは逆になると主張してきた。産業革命が定型的な肉体労働を置き換えたのに対し、AIは定型的なホワイトカラー職を置き換える。ロボットが登場するのは何十年も後だろう。AIは80億人に対して一つあればよいが、ロボットはマクドナルド一店舗につき5台必要だからである。

これは、自動化そのものが私たちを豊かにすることで需要と賃金が上昇し、ブルーカラー職が一世代にわたって好況になることを意味する。しかし同時に、それは所得と権力を再分配することになる。高収入・高学歴で主に女性のホワイトカラー労働者から、一般大衆へと移るのである。

これはカレンにとって恐ろしいことだ。彼女はすでに配管工よりも収入が低い。そして将来はウーバーの運転手よりも低くなるかもしれない。

[1] カレン
米英で使用される典型的な女性像。ここでは自己中心的で、権利意識が強く、店員やサービス業の人に高圧的に振る舞い、すぐに『責任者を呼んで』と言う中年女性を指している。

ヘリテージ財団のロー経済政策研究所の経済研究員です。ジョージ・メイソン大学で経済学の博士号を取得しており、台湾の逢甲大学の元教授です。彼のブログはProfitsOfChaos.comです。
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