米上院が承認 FRB議長にウォーシュ氏

2026/05/14 更新: 2026/05/14

13日、トランプ大統領がFRB議長に指名したケビン・ウォーシュ氏が、連邦議会上院で承認され、次期FRB議長に就くことが決まった。

上院は同日、賛成54、反対45でウォーシュ氏の指名を承認した。採決はおおむね党派に沿ったものとなったが、ペンシルベニア州選出の民主党上院議員ジョン・フェッターマン氏は、党派を超えてトランプ氏の指名人事に賛成票を投じた。

ウォーシュ氏は12日、FRB理事にも承認されている。理事の任期は14年、FRB議長の任期は1期4年。

今回の採決は、FRB議長人事をめぐる承認採決として、史上最も論争を呼ぶものとなった。56歳のウォーシュ氏は、2018年から議長を務めてきたジェローム・パウエル氏の後任となる。パウエル氏の2期目の任期は15日に満了する。

ただし、パウエル氏の理事としての任期は2028年まで残っている。同氏は、FRB本部の改修事業をめぐる調査が終了するまで、理事職にとどまる意向を示している。

ウォーシュ氏の就任により、スティーブン・ミラン氏の短い理事任期も終了する。ミラン氏は、2025年8月に辞任したアドリアナ・クーグラー理事の後任として理事に就いていた。

今回の人事と時期を同じくして、今週発表された独立機関による報告書では、インフレ率がFRBの目標である2%を大きく上回っていることが示された。さらに、サプライチェーン圧力も3年余りで最も高い水準に達している。市場では利下げ観測が後退し、今年後半の利上げの可能性も織り込み始めている。

ウォーシュ氏がFRB理事を務めるのは今回が2度目となる。2006年から2011年まで理事を務めた経験がある。

金融政策を決定する連邦公開市場委員会は、6月16日から17日にかけて会合を開く予定だ。ウォーシュ氏はFRB議長として、初めて金融政策決定後の記者会見に臨むことになる。

同氏はまた、FRB史上、最も多くの資産を保有する議長となる見通しだ。その資産は1億ドルを大きく上回る。議長就任に伴い、厳格な新方針に基づいて、保有する投資資産の大半を処分することになる。

 

林燕
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