中国で広く使われている地図・ナビアプリ「高徳地図(Amap)」をめぐり、台湾当局が「深刻な情報漏えいリスクがある」と警告した。
高徳地図は、中国で利用者の多い地図アプリの一つで、「道案内が見やすい」として知られている。立体表示で複雑な交差点を分かりやすく示す機能が人気で、運転時のナビや歩行時の案内用として使う人も多く、在日華人の間でも利用者は少なくない。
その一方で、台湾当局は「便利さの裏に大きな危険がある」と警告している。
台湾の国家安全局(内閣情報調査室)は5月7日、立法院(国会)で、高徳地図が利用者の連絡先や通話内容、リアルタイム映像などを収集し、中国国内のサーバーへ送信していると明らかにした。同アプリは以前から台湾の政府機関で使用禁止となっていた。
問題視しているのは、アプリを閉じた後もデータ送信が続く点だ。
中国では「国家安全法」などにより、企業が政府の情報要求に協力する義務を負うとされる。このため台湾側は、「中国企業が集めた利用者データが当局側へ渡る可能性」を強く警戒している。
台湾のデジタル発展部も現在、高徳地図に対する独自の安全検査を進めており、報告書を5月下旬にも公表する見通しだ。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。