米情報機関「中共は世界の破壊者」 AIと軍事支援に警戒

2026/08/24 更新: 2026/08/24

米情報機関である国家安全保障局(NSA)のティム・コシバ副長官は、中国共産党(中共)が世界各地で「破壊者」として行動していると警告した。中国企業がイランに地理空間情報を提供し、米軍基地や同盟国への攻撃を支援していると指摘したほか、AI分野で中共がもたらす直接的な脅威にも警戒を呼びかけた。

コシバ氏は8月20日、ジョージア州オーガスタで開かれた「TechNet Augusta」に出席し、中共が「あらゆる領域」で脅威となっていると強く警告した。

同氏は「中共は、われわれが現在取り組むほぼすべての国家安全保障上の重要課題に関与している。これは激しい競争だ」と述べた。

コシバ氏によると、グリーンランドから朝鮮半島、西半球に至るまで、中共は「破壊者」「攪乱者」として行動し、「ほぼあらゆる分野や環境で、アメリカの敵対勢力を支援しようとしている」という。

「例えば、中共企業がイランに地理空間情報(GEOINT)を提供し、われわれの基地や同盟国への攻撃を支援していることは、もはや秘密ではない」と述べた。

ワシントン・ポストは4月、軍関係のある複数の中国企業が、AIを使って公開情報を分析し、米軍の動きを追跡していると報じた。米政府関係者の間では、これらの企業が提供する情報がどの程度の脅威となるかについて見方が分かれている。一方、豪ABCによると、少なくとも1人の国防関係者は、こうした活動が米軍への脅威になり得るとの見方を示した。中共外務省は、これらの画像について「公開情報から入手したもので、通常の市場行為だ」と主張している。

コシバ氏はまた、中共がロシアに情報やドローン技術、訓練を提供し、ロシアによるウクライナ侵攻に関与していると非難した。

ローター通信は5月、ヨーロッパの情報機関の情報として、中共軍が数十人のロシア軍人の訓練を支援したと報じた。

コシバ氏は「われわれの部隊、ネットワーク、信号情報の収集・分析能力は、こうした活動の追跡と対処に投入されている。これは現政権の優先事項だ」と説明した。

NSAは現在、アメリカ内外の関係機関や同盟国と緊密に連携しているという。

AI分野の優位維持を強調

コシバ氏は特に、AI分野でアメリカの優位性を維持することが極めて重要だと強調した。AIはアメリカが将来の重要分野と位置付けており、中共もアメリカを追い越そうと開発を加速させている。

「われわれは技術の進歩を生かして前進しなければならない。AIは極めて重要な原動力であり、攻撃と防御の両面で戦争のあり方を変えている」と述べた。

さらに、「われわれはすでにAIエージェントの世界に生きている。1年後でも10年後でもない。今この瞬間、われわれが今日行っているさまざまな活動の中ですでに使われている」と語った。

AIエージェントとは、従来の生成AIより高い自律性を持ち、与えられた目標に基づいて推論や計画を行い、複雑な作業を自律的に実行するシステムを指す。

コシバ氏は、AI技術が急速に進歩する中、中共による脅威もAIの発展と直接結び付いていると指摘した。

「われわれの敵対勢力は、われわれのネットワークに侵入し、われわれを上回ることを目的に、AI技術の開発へ資源を投入している」と述べた。

さらに、「AIを業務にうまく組み込み、データを最大限に活用できる側が、大きな優位性を得る」と語った。「一瞬たりとも後れを取ることはできない」と強調した。

林燕
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