災害が起きたら、救助に来てくれる人は多いほどいい。
ところが中国では、その救助隊まで取り締まられた。
江蘇省当局は8月31日、「違法な社会組織」12団体を取り締まった。うち7団体が民間の救助組織だった。
当局の理由は「正式な登録がないから」。しかし現地関係者は、別の理由を指摘する。
民間救助隊が被災地に入ると、「見てはいけないもの」まで見てしまうからだ。被害はどれほど大きいのか。救助は届いているのか。死者は本当に発表通りなのか。救助隊が撮った写真や動画がSNSに流れれば、当局が発表していない現実まで外へ出てしまう。
関係者は、当局がこうした事態を警戒しているのではないかとみている。
もちろん、今回の取り締まりが「災害隠し」のためだったと確認されたわけではない。だが、なんとも皮肉である。
災害で住民が怖いのは、救助が来ないこと。
当局が怖いのは、救助隊が来ること。
人を助けに来た民間人まで管理しなければならない中国。救助より先に「口封じ」を心配しているのだとしたら、いったい誰のための政府なのだろうか。
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