【大紀元日本1月8日】6日午前9時15分ごろ(同日午前10時15分ごろ)、中国北西部の甘粛省張掖市民楽県で地元男性農民・銭文昭(62)が現地裁判所で自爆し、本人のほか、現地官僚4人が死亡し、20数人が負傷した模様。自爆の動機について、当局が息子の離婚問題に絡む財産分配訴訟で地裁の判決に不満をもっていたとしているが、息子が裁判所の強制執行で送致される途中で亡くなったことを現地政府に訴えたところ逆に逮捕されたことが原因であると調査で分かった。
調べによると、銭の息子、銭多福が重病を患う妻と離婚するため裁判を起していた。裁判所は息子に対し、妻に6万元(日本円約85万)を支払うとの判決を下した。しかし、その息子は支払いを拒否し続けたため、裁判所は強制執行で身柄を拘束したが、2005年5月18日、ウルムチ市まで送致する途中で亡くなった。当局は死亡原因を自殺としたが、納得しない遺族が裁判所に問い合わせたがらちが開かず、その上県政府に助けを求めたが、県長が公安局に裁判所で訴え続けていた遺族らを逮捕する指示を命じたという。同年9月15日に、銭文昭と妻の康銀善が社会に公正を求めようと、裁判所と現地政府の対応に抗議する文書を公表している。事態に進展がなかったため、今回の凶行に走ったとみられている。
銭は6日裁判所に現れ、所長と対話する間に、身につけていた爆薬で自爆した、本人が即死したほか、近くにいた県の副書記・陳興栄氏や、裁判所の所長・王強氏などの現地官僚4人も死亡した、20人以上が負傷し、そのうち数人が重体だという。
事情を知る現地の民衆によると、銭は息子の死亡補償金を延滞する裁判所に対し、強い不満を抱き、当日現場に県の委員会による裁判所の視察があることを狙って、犯行に及んだという。
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