【大紀元日本4月22日】米ホワイトハウスで20日に開かれた中国首脳の歓迎式典では、法輪功関係者を中心に台湾やチベット問題などの抗議団体と胡錦濤を歓迎する集団らが会場外周辺を取り囲み、抗議と歓迎が混在する中、式典にもハプニングが続出した。
新唐人テレビによると、司会者が国歌を演奏する際に「中華人民共和国」を「中華民国」と誤ってアナウンス、さらに胡主席の声明発表中に報道席から女性一人が突然立ち上がり、スローガンを叫んだ。
胡主席のスピーチを遮ったのは、大紀元の記者証で取材許可を得た王文怡・記者(47)。王記者は英語で、ブッシュ大統領に向かって「ブッシュ大統領、彼(胡主席)に殺すのを辞めさせて」に次いで、中国語で「法輪功を迫害し続ければ、あなたに残される日も少なくなるのだ」と叫んだ。胡主席は、驚きうろたえてスピーチを一時中断したが、大統領に「続けてください」と耳打ちされ続行した。
抗議の声は現場中継を通じてはっきりと聞こえ、現場にいるテレビ局の撮影隊も抗議場面へ集中撮影した。抗議は警備員が王記者を連れ去るまで、三分近く続けられた。
翌21日に連邦裁判所で開かれた事情聴取では、王記者は、「外交公務中の胡錦濤国家主席を脅迫、威嚇、威圧した」容疑をかけられ、検察側は、同記者の行動で報道関係者ならびに政府の式典関係者への主席のスピーチを遮ったとした。
王記者の法廷弁護人は、同容疑は米国憲法が保障する言論の自由を「消滅させる」ものと述べた。同記者は次回審理に出廷する上で釈放され、ニューヨークの自宅に戻り、ホワイトハウス周辺には近づかないよう命じられた。
裁判所を後にした王記者は、「法輪功学習者であることを誇りに思っています」と述べ、法輪功は「平和的に瞑想する修煉です」と語った。「中国での迫害を停止するために多くの時間を費やしました…特に、学習者が生きたまま臓器を摘出される事件を即刻停止させたいのです」と主張した。また、「昨日は、二言三言話しただけです。それは個人による良心の行為であり、公民としての不服従の行為です」と述べた。
米国メディアは、王記者の行為の背景にある、法輪功学習者の生きた人体からの臓器摘出の虐殺などの迫害に言及しており、同記者には同情的だ。記者の友人・政治評論家林保華夫妻はテレビの放送を見て、彼女の勇敢な行動を高く評価した。王氏は北京出身の医学博士で、ニューヨーク・マンハッタンのマウント・シナイ病院の医師を務める法輪功の愛好者である。中共が法輪功メンバーを迫害しているため中国にいる重病の父親を見舞いに行くことが許されないことから取った行動であるとみられる。
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