【大紀元日本11月13日】中国では、胡錦濤・国家主席の「調和社会建設」の方針を受けて、反体制言論者、人権擁護活動者、宗教信者らが調和社会の障害と扱われ厳しく弾圧される対象となっているが、イヌたちも北京の不調和の一要素とされイヌを撲滅するキャンペーンが北京で起きている。北京市の最近一ヶ月間の強力なイヌ撲滅運動に抗議する愛犬家らが11日、北京動物園前で抗議活動を行った。抗議活動は事前に公園で待機していた数百人の警察に阻止されたため、抗議者らが警察と衝突し、三時間後警察に強制的に現場から退去させられ、取材中の台湾と北京現地メディア記者4人が警察に連行された。
今回の抗議活動は、北京では類のない大規模な自発的な集会活動であるため、国際メディアの注目を集めた。しかし、北京主要メディアには当日、この情報が一切報道されてなかった。警察側が毎日発表している狂犬病宣伝ニュースも当日ニュース更新をしなかった。イヌの愛好者たちが、インターネット上で犬年の犬らの運命を悲観する声を上げ、11日のデモ活動について議論を交わしていたが、これらの言論はネットで出されたが、すぐに警察当局に削除された。
中国メディアの報道によると、北京市は最近一ヶ月間、狂犬病を防止するためイヌ撲滅運動を行っている。政府の通告では、35センチを超えるイヌは全て撲滅対象となり、通告されてから3日間以内にイヌを殺すことと規定している。
同撲滅キャンペーンはイヌ愛好者の強い反感を買った。中央社の報道によると、11日午前11時ごろ、愛犬家数百人が北京動物園前に現れ、デモ活動を行おうとしたが、公安警察数百人がすでに動物園前で待機していた。警察らが周りを見張り、抗議者と思われる者をパートカーに乗せ現場から連行した。
11時に、女性抗議者数名が巧みに、抗議のシュプレヒコールと看板を掲げて、周りに、イヌ虐殺反対を訴え続けた。大勢の人たちはこれらの女性が警察に連行されないように彼女らを囲んで保護した。
警察がその後、入園者と抗議者らを分けるように現場を制圧した。警察が拡声器で抗議者に、「動物園前の集会、抗議、スローガンは不法行為であり、即逮捕する」と警告し続けた。
一方抗議者らは依然として「命を尊重し、動物を愛する、虐殺に反対する」などの看板を掲げて、警察に抗議者らを釈放せよと叫んだ。
こうした対立は同日午後2時まで続き、警察が現場を全てブロックした後、大量の警察が抗議者の中に割り込み、抗議者らを現場から追い払い、抗議活動を強制的に鎮圧した。
香港紙「明報」によると、現場で取材していた台湾の記者が取材中、警察に連行され、身分証明や記者証などが押収された。また、取材した北京現地の記者3人も現場から連行された。
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