中国で弾圧されている法輪功への迫害の真相を究明し、即時停止を求めるために、人権聖火リレーなどの活動を展開している「法輪功迫害真相調査連盟(CIPFG)」は1月1日、国際社会により強い関心を持ってもらおうと「世界100万人署名」の開始を宣言した。これを受け、CIPFGアジア調査団の安東幹副団長は、本紙のインタビューで、「世界100万人署名」の経緯と日本での展開について語った。
「世界100万人署名」についてその経緯と展開について語る安東副団長(大紀元)
安東副団長によると、世界100万人署名目的は、法輪功に対する中国共産党の弾圧を直ちに止めさせるために、世界中の世論を束ね、中国共産党に国際世論の強さを示すことだという。世界中で1月1日より署名をあつめ、北京五輪までに中国共産党の弾圧を止めさせるのがねらい。特に、中国共産党は法輪功に対して未曾有の弾圧を行っており、特に最近では、その臓器狩りの実態が明らかになっている。
安東副団長は、日本の有力者の支援を強調し、「中国共産党政権は成立から今日まで、8000万人もの中国人を殺害したと言われているが、全く反省していないどころか、その事実すら認めようとしない。このような中国共産党に対して、真実の声、正義の声を上げていくには、有力者、政治家そして著名人の声が是非とも必要である。著名人、有力者が声をあげていくことによって、それまで態度を決めかねていた人たち、傍観していた人たちも一緒になって私たちと行動を共にしてくれるとわたしは確信している」と語った。
日本での署名活動について、「これまでいろいろな署名が日本で集められた。たとえば核兵器廃絶などの署名は100万人集まったとされている。この世界100万人署名では、なんとしてでも日本の人口に見合った10万人くらいを目標に北京五輪までに集めたいと思っている」と抱負を述べた。
法輪功への迫害が停止されたら、日中関係はどのように変わるかとの質問について、安東副団長は「中国が法輪功の迫害を止めるということは、中国がかなり理性的で民主的な国家に生まれ変わったということを示している。そのような場合、中国共産党は自分たちの認識を周囲に押しつけることをやめるだろうし、民主的な話し合いを近隣諸国とするようになると思う。それは日本にとっても有益な事だと確信している」と日中関係にも良い影響がでることを予測した。
安東副団長は、世界100万人署名に取り組む中で、グローバル人権聖火リレーや中国共産党からの脱党運動の盛り上がりにも影響すると見ている。「特に日本では、今年6月中旬にグローバル人権聖火リレーが到着する。そのとき、世界100万人署名を盛り上げていけば、脱党運動も盛り上がり、相乗効果を発揮して中国共産党に、本当に北京五輪までに法輪功の弾圧を止めさせることができるのではないかと考えている」。
中国に対する署名運動の効果については、「中国共産党も世界中で経済関係を強めるために、世界中の声を聞かなければいけないようになっている。実際、大紀元時報などの報道によると、世界中の華僑からも中国の民主化を望む声が書面で中国政府に届いるようだ。過去ソ連のゴルバチョフ大統領が共産党を解党宣言したように、中国共産党の首脳もこのままではいけないということで、中国共産党を解党することもあるのではないかとわたしは思っている」と実効性への確信を示した。
1月1日に発表されたCIPFGの「世界100万人署名」の声明文は次の通り。
迫害に反対する「人権聖火」、今春中国大陸入り
ー-「法輪功迫害真相調査連盟(CIPFG)」2008年最新公告ー-
CIPFGは2006年に結成されてから、国際社会に対して、中国共産党独裁政権が国連憲法、世界人権宣言などの国際人権公約の実践及び人権を尊重する五輪伝統精神を深刻に破壊したことを伝えてきた。中国共産党は中国人民に対して、言論の自由、報道の自由、信仰の自由など基本的人権を剥奪・抑圧しているが、2008年五輪開催を前にして、改善がみられないだけではなく、反対に人権蹂躙がさらに深刻になっている。
中国共産党による数々の人権侵害暴力の中で、特に法輪功学習者に対する迫害が最も残酷である。8年にわたり、中国全土に広がった法輪功学習者への任意逮捕、強制労働、拷問、殺害及び生体臓器狩りなど人道に反する罪は怒りをおぼえるものであり、法輪功への迫害は、現在の中国ないし世界における最大の人権蹂躙の災難である。この迫害を無視したり、放任したりすることは、人類文明史上の恥辱であり、国際社会が北京五輪開催前にこの迫害をやめさせなければ、2008年北京五輪は「血まみれの五輪」として、歴史に刻まれる。
従って、2008年が到来し、我々は国際社会に対して、未だに数千万人の中国法輪功学習者が迫害を受け続けていることに強く関心を寄せるように呼びかけ、全ての良知を持つ有識者が、中国共産党が引き起こした人道に反する迫害に対して「ノー」と言おうではないか!幾千万人の法輪功学習者が、「人道に反する罪はオリンピックと同時に存在してはならない」「北京五輪開催の前に、法輪功への迫害を停止させよう」などの正義の呼びかけを集結させよう。
今日2008年1月1日から、我々は世界的規模で、「100万人署名」により迫害に反対する活動を行い、世界の民意を国際オリンピック委員会、国連人権組織、国際人権団体及び各国政府・議会へ提出し、国際社会及び関係組織団体が民意を尊重し・従い、良知を持ち、中国共産党に対し、直ちに法輪功への迫害を止めさせ、直ちに不法監禁された全ての法輪功学習者を解放させ、法輪功を支持する高智晟などの正義の有識者への迫害も止めさせることを呼びかける。
また、中国大陸の多くの民衆の切実な要望に応え、現在世界4大陸に引き継がれている「人権聖火」も2008年春に中国大陸入りし、中国国内各地へリレーすることになっている。そのときになれば、2つの「人権聖火」が世界をめぐることになる。大陸で「人権聖火リレー」を行う各界民衆も中国人民が、「人権は要るが、五輪は要らない」の呼びかけを国際社会へ伝えるのだ。
この迫害に反対する活動において、皆さんの参加を願っている。我々は、ますます多くの人がこの正義の流れに溶け込んでいることが分かっており、歴史の一ページを開いた時、皆さんが正義の人士の一人になったことを誇りに思うであろう。
法輪功迫害真相調査連盟(CIPFG)
2008年1月1日
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