【大紀元日本1月20日】スイスの民間銀行の元幹部ルドルフ・エルマーさんは2000件の個人・機関の秘密口座の情報を内部告発サイト・ウィキリークスに提供した。
17日にロンドンで開かれた記者会見に臨んだエルマーさんの証言によれば、ウィキリークスに渡した2枚のCD-ROMには、億万長者、企業およびヘッジ・ファンド、政界関係者 40人分の口座情報が保存されている。これらの個人・機関は米国・英国・ドイツなどの国にいて、スイス銀行の顧客情報の守秘義務を利用して脱税を図り社会に損失を与えた、とエルマーさんは提供の動機を話した。
同会見で、ウィキリークスの創始者ジュリアン・アサンジュ氏は、これらの口座情報を公開すると述べたが、具体的な時期を明言しなかった。
エルマーさんはスイスの金融機関ジュリアス・ベアのケイマン諸島の支店責任者を務めていた。2002年に同銀に解雇されている。スイスメディアの報道によると、エルマーさんが今回提供したのは1990年から2009年までの銀行口座情報である。
アサンジュ氏は、エルマーさんは勇敢に金融業界の疑わしい行為を暴露したと評価した。一方、ウィキリークスは現在米国の25万通の外交公電の公開に取り組んでおり、同件が一段落してからエルマーさんの提供情報を精査し公開する、と説明した。
また、同情報審査の手段について、アサンジュ氏は第三者機関や関連政府機関に依頼する可能性を示唆した。
なお、エルマーさんは19日にスイスの銀行機密保持違反容疑で出廷している。
(翻訳編集・叶子)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。