【大紀元日本6月2日】米国に渡った盲目人権弁護士の陳光誠氏は、5月30日にニューヨークタイムズに寄稿した文章で、中国では法整備が問題ではなく、法律を無視する幹部の横行が問題だと指摘した。司法、検察等を主管する中央政法委とそのトップの周永康氏に批判の矛先を向けた。
同文章は、自身が受けた迫害と殺人罪で逮捕された甥を取り上げ、「一連の迫害を実行する政法委は、数十年の法治建設の成果を台無しにした」と非難し、江沢民派の重鎮である周永康氏が率いる中央政法委の無法状態を批判した。
陳光誠氏が軟禁状態から脱出し、米国大使館に保護を求めた後、甥の陳克貴氏は地元政府から暴行を受け、抵抗した際、警官に怪我させたため、故意殺人の罪で逮捕された。
中国当局は陳氏の事件発生後、7年間続いた同氏と家族への迫害の実態を調査すると約束した。同氏は約束が履行されるよう、文章で米政府に働きかけを呼びかけた。
山東省臨沂在住の陳光誠氏は、地元政府の一人っ子政策の強制執行を暴露し、被害を受けた農民や、障害者に法的援助を提供した。2006年、当局に器物損害と公共秩序妨害の罪で2年間投獄され、釈放後も妻と幼い娘は自宅に軟禁され続けた。2012年4月、軟禁状態から脱出し、北京にある米大使館に保護を求めた。5月中旬、家族とともに渡米した。
(翻訳編集・叶子)
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