馬三家労働教養所(明慧ネット)
【大紀元日本2月8日】雲南省当局は5日、裁判など法的手続きなしで容疑者を拘束し、矯正名目で強制労働させる「労働教養」制度を停止すると発表した。政府は1月、年内に同制度を停止すると表明しており、停止する行政は中国国内で初めて。
司法・公安を主管する同省政法委トップの孟蘇鉄書記は、国家の安全を危害する者、執拗に陳情を行う者、指導者を批判し、そのイメージを損なう者に関して、労働教養処分を下す審査を全て停止すると発表した。また、「その他の違法行為に関する労働教養処分の審査も停止し、今後法律に基づいて処理する」と述べた。ただ、すでに労働教養処分を受けた者は処分期間が満了するまで継続するという。
同制度は1957年に導入され、拘束の理由があいまいで恣意的に解釈される場合が多く、違法性が指摘されていた。
中国政法大学の馬懐徳副校長は同制度について、最大の問題点は「公権力の濫用だ」と指摘、「私物化にされてる場合が多く、処分の手続きも法律に基づいていない」と述べた。
当局の発表によれば、昨年10月までのピーク時、全国の収容所に30万人が拘束され、毎年約6万人が同処分を受けているという。
また、強制労働収容所内で拷問が横行していることも問題視されている。暴力、超負荷の重労働、睡眠のはく奪、薬物の注射、性的虐待などが日常に行われているという。
オレゴン州市民が受け取った中国の労働教養所からの手紙
その中で海外の人権団体に名指され批判されているのは遼寧省にある馬三家労働教養所。海外メディアの報道によると、2000年10月、同収容所で18人の女性法輪功学習者は裸にされたうえ、男性収監者の部屋に入れられて集団強姦された。後に5人が死亡、7人が精神に異常を来たし、体が不自由になった女性もいる。
昨年末、米国が中国から輸入したハロウィン・グッズから、馬三家労働教養所の収監者と称する者からの手紙が発見された。オレゴン州の市民が偶然にも発見したその手紙には、中国の労働教養所で過酷な奴隷労働を強いられていると訴える内容だった。
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