【大紀元日本9月5日】豪州の中国語紙デイリー・チャイニーズ・ヘラルドは、中国公安部の副部長(次官)李東生氏が当局の取り調べを受けていると報じた。同氏は前指導部の主要メンバー、中央政法委の前トップ周永康氏の側近である。
李氏は、国営テレビ局・中央テレビ(CCTV)の元副局長だった。1999年、当時の江沢民国家主席が法輪功弾圧を命じてから、李氏は、法輪功に罪を着せるための全国放送を繰り返し、弾圧を正当化させるためのプロパガンダを率いた。その功績が江氏の目に止まり、2002年、李氏はメディアを主管する中央宣伝部の副部長に昇進。2009年、江沢民一派の重鎮、当時の中央政法委のトップ周氏は、畑違いの李氏を公安部副部長(次官)に抜擢し、法輪功弾圧を担う警察組織「610オフィス」のトップに就任させた。
同紙は、周氏の腹心、最高検察院トップの曹建明氏も取り調べの対象だと報じた。なお、これらの情報の裏づけはまだ取れていない。
江沢民元国家主席が主導した法輪功弾圧は1999年に始まり、中央政法委がその実行役だった。2002年から政法委副書記、2007年から書記を務めた周永康氏は弾圧において江元国家主席に次ぐナンバー2の存在。周氏周辺の関係者の汚職問題は相次ぎ調査対象となっているが、政法委トップでありながら、無法な手段で法輪功学習者やチベット人、反体制派などを弾圧したことも市民の間で大きな反発を招いている。今回、周氏と連なる公安関係者にメスが入ったことは、汚職問題のみならず、治安維持の名目で、警察や武装警察、国家安全部門を管轄下に収めた周氏の勢力に、習近平指導部が踏み込んだ可能性がある。
(翻訳編集・叶子)
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