【大紀元日本4月6日】香港政論誌「争鳴」4月号は、元最高指導者・江沢民氏の右腕で党内序列5位だった曽慶紅が、失脚した周永康と令計画氏と共に「違法な政治活動」を行っていたことを、腐敗監督を担う中央規律検査委員会の前トップ・賀国強氏が在任期間中に突き止め、内部通報したと報じた。曽氏は次なる取り締まり対象人物との見方が強まった。
「違法な政治活動」については、最高人民法院(最高裁)が3月18日に公開した白書にも記されている。それによると、周永康と重慶市元トップ薄熙来(無期懲役囚)らは「組織から逸脱した政治活動を行い、党に深刻な危害をもたらした」という。曽氏の名前はないものの、曽氏が主導して周・薄が執行役と担った、江沢民派による習近平政権の政変計画を指しているとみられている。
検察当局は3日、周の起訴を発表した。起訴状は、巨額収賄のほか「職権を濫用し、党の利益に重大な損失をもたらした」「国家秘密を故意に漏えい、その経緯は非常に深刻」との罪を挙げた。今後の公判で、「違法な政治活動」「組織から逸脱した政治活動」が、明かされるかが焦点となる。
曽氏が指名した、腹心である国家安全部の馬建・副部長(次官)に対して、調査が行われると1月に発表されている。今回の香港・争鳴誌の報道を受けて「次に取り締まられる大トラの1人は、江沢民派の中心メンバーである曽氏か」との中国問題専門家の意見は少なくない。香港メディアは以前、曽氏への取り調べはすでに始まっている報じた。
(翻訳編集・叶子)
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