北朝鮮の海運会社所有の貨物船が香港へ寄港しようとしたところ、香港政府がこれを拒否するとともにこの事実を発表した。韓国聯合ニュースが報じた。
中国の北朝鮮関係者からの話として同社が報じたところによると、北朝鮮の貨物船、金星3号が燃料と船員の生活物資を補給するために香港に停泊しようとしたところ、この船の所有会社が国連安保理の制裁対象リストに挙げられていることを理由に、香港特別行政区政府から入港を拒否された。
金星3号は北朝鮮の海運会社、オーシャン・マリタイム・マネジメント(OMM)の所有する31隻の1つだが、北朝鮮国旗ではなくカンボジアの国旗を掲げていたことから、航行中に貨物船が差し押さえられることを懸念して偽装工作を図ったものとみられる。
最近では中国でも、国連の制裁決議を理由に北朝鮮船籍の船6~7隻に対する停泊許可を出さなかったことが報じられており、中国は10日から北朝鮮船籍の船について出港のみ許可し入港は認めない方針を固めたと産経新聞が報じている。
5日には、OMMが所有するJIN TENG号がフィリピンで拿捕された。これは今月に安保理で制裁決議案が可決されてから初めての制裁措置とみられる。
(翻訳編集・桜井信一)
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