海岸清掃など環境活動を行うNGO団体「Open Earth」代表・鈴木博将さんら30人以上の有志者が、11月末に香港に自費で滞在し、清掃活動を行ったことが、香港メディアに取り上げられて注目を集めた。香港内では称賛の声があがり、環境保護の意識を啓発しているようだ。
今夏、香港の海岸は中国大陸暴風雨の影響により、大量のゴミが漂着してゴミ捨て場と化した。沖縄在住の鈴木博将さんは8月、香港へ行き、現地の有志者や日本人とともに清掃活動を行った。
鈴木さんのフェイスブックによると、夏の清掃活動に感化されて、11月末頃をはじめに世界各地の海岸清掃を行うと発表。始発地は香港で、ボランティアを募った。
鈴木さんを含む33人は、11月25日から11月29日までの5日間、滞在した。渡航や滞在にかかった費用も、自費でまかなったという。
清掃チームは、香港の大嶼山大浪湾海灘と、南丫島蘆鬚城海灘で、合わせて552キロのゴミを拾った。
香港メディアは鈴木さんらの活動を称賛。ネットのコメントにも、「見習わなければならない」と地元の環境保護の意識を啓発している模様。
「Open Earth」は、植林や海岸清掃を呼び掛けるNGO団体。今年、31歳の鈴木さんは、2013年からほとんど毎日、沖縄の海岸で清掃活動をしている。これまでで合計6トンのゴミを掃除したという。
西日本の沿岸部には、韓国や中国からゴミがよく漂着する。「掃除してもまた来るので、切りがない」とあきらめを感じるものの、忍耐強く続けている。
(翻訳編集・佐渡 道世)
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