北朝鮮の放射性廃棄物、台湾の海域に大量投棄 イタリア貿易商が関与

2017/02/15 更新: 2017/02/15

1990年代に、北朝鮮の核廃棄物が台湾の海域に大量投棄されていた。イタリア議会の調査委員会が、機密を解かれた軍事情報文書にあった内容の一つとして明かした。台湾メディア・中国時報が11日に伝えた。

8日の同委員会の発表によると、イタリア人貿易商ジョルジオ・コメリオ氏は1995年ごろから、北朝鮮から報酬を受けて、不法に同国の兵器と有害廃棄物を投棄していたという。

調査報告書は「非常に重要な」軍事機密の扱いとされていた。報告自体は2004年4月21日付。

記録によると、北朝鮮から受けた仕事の一つには、コメリオ氏は2億7700万米ドル(当時の為替で約200憶円)で約20万バレルの放射性廃棄物を処分した。

イタリア軍情報部(SISMI)は、台湾周辺海域に投棄されていたと結論付けている。

同調査委員会委員長アレッサンドロ・バラッティ氏はメディアに対して、違法活動により損害を受けた人々のために、機密扱いの文章の公開に向けて、さらに政府に訴え続けると述べた。

(翻訳編集・佐渡 道世)

関連特集: 国際