[ソウル 10日 ロイター] – 韓国の文在寅大統領は10日、朝鮮半島の非核化を断念することは決してないと述べるとともに、南北統一を急がない考えも示した。
文大統領は年頭の記者会見で、「南北がともに(過去に)合意した朝鮮半島の非核化はわれわれの基本姿勢であり、断念することは決してない」と強調。「適切な条件下なら、私は(北朝鮮との)首脳会談を含め、いかなる形での会談にも前向きだ」としつつ、「そうは言っても、会談のための会談であってはならない」と述べた。
韓国と北朝鮮の政府高官は9日、2015年12月以来となる正式な南北会談を行い、南北間の問題を解決し、偶発的な衝突を回避するため、再び会談を行うことで合意した。
文大統領は「南北会談をもたらしたトランプ米大統領の功績は大きいと思う」と指摘。「米国主導の制裁と圧力の結果ではないか」と述べた。
また、元「慰安婦」の名誉と尊厳の回復に向けた取り組みを続けると表明。ただ、「日本と良好な関係を維持することは非常に重要だ」と述べ、朝鮮半島の平和を守るために歴史問題と二国間協力は分けて考えるべきとの認識を示した。
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