[ワシントン 12日 ロイター] – マティス米国防長官は12日、下院軍事委員会の公聴会でシリアで化学兵器による攻撃が実施されたと確信しているとし、時間が経つにつれ証拠の収集は困難になるため、調査官が直ちに現地入りすることを望んでいると述べた。
同長官は米政府がシリアに対する軍事行動を計画しているかについては明らかにしなかった。ただ、米政府がシリアのアサド政権に対する行動を検討するに当たり、一般市民の保護のほか、軍事的な衝突が制御不能になる状態の回避が2つの主な懸念事項になっていることは明らかにした。
マティス長官はこれまでにない強い口調で、シリアで化学兵器が使用されたことを確信していると表明。「化学兵器による攻撃があったと考えており、われわれは証拠を収集しようとしている」とし、調査官が「1週間以内に」現地入りすることを望んでいると述べた。
同長官はまた、化学兵器撤廃に向けた2013年の合意にもかかわらず、温存に加担したとしてロシアを非難。「アサド大統領が今も権力の座にいるのは、ロシアによる国連での拒否権行使や、ロシア軍とイラン軍のおかげだ」と述べた。
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