[ワシントン 26日 ロイター] – トランプ米大統領の専属医であるロニー・ジャクソン氏(50)は26日、退役軍人省長官への指名を辞退した。勤務中の飲酒や薬品の処方に関する問題などが指摘されていた。幹部の更迭や辞任が相次ぐトランプ政権にとって痛手となる。
ジャクソン氏は3人の大統領の専属医として勤務。民主党の調査によると、自ら処方薬をばらまき「キャンディマン」とあだ名されたり、大統領警護隊(シークレットサービス)のパーティーで泥酔し、公用車を壊したりと問題を起こしていた。
ジャクソン氏はこれらの疑いを否定しているが、上院は長官就任のための承認公聴会を延期していた。
退役軍人省は、2000万人の退役軍人の健康や手当てを管理し、政治的に強い影響力を持つ。トランプ大統領は選挙戦で、同省の不正一掃を掲げていた。
トランプ政権下で初代の退役軍人省長官に就任したシュルキン氏は、テニスのウィンブルドン大会の観戦チケットを贈り物として不正に受け取った疑いが浮上。大統領は3月に同氏を更迭し、ジャクソン海軍准将を後任に指名する意向を示したことで関係者を驚かせた。[nL3N1RA6WD]
大統領はFOXニュースの電話インタビューで、民主党がジャクソン氏に関する同僚からの苦情をまとめたリストを作ったことを非難。退役軍人長官に就任すれば「素晴らしい仕事をしてくれたはずだ」と述べ、「全てでっち上げだ。1人の人間をつぶそうとしている」と糾弾した。
新しい候補者については具体的な言及を避けた。
(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。