北朝鮮は非核化へ「不可逆的措置を」、正恩氏との会談で米国務長官

2018/04/30 更新: 2018/04/30

[ワシントン 29日 ロイター] – ポンペオ米国務長官は、イースター(復活祭)の週末に北朝鮮を訪問した際、金正恩朝鮮労働党委員長に対し、トランプ米大統領と何らかの合意に達するためには核放棄に向けて「不可逆的な」措置をとることに合意しなければならないと伝えた。29日に放送されたABCニュースのインタビューで明らかにした。

ポンペオ氏は「『不可逆的』という言葉は強い意志を込めて使っている」と述べ、「非核化が実現することを示す取り組みを要求していく」との考えを示した。

会談は「建設的」だったとし、金委員長とトランプ大統領が合意に達する「現実的な機会」があるとの確信を得て帰国の途に着いたと述べた。

ポンペオ氏によると、金委員長はトランプ大統領の要求について話し合い、目標達成につながる行程を提示する用意があると述べたという。

ポンペオ氏はさらに、トランプ大統領が金委員長に対し、非核化に向けた具体的な取り組みへのコミットを求めていく方針であることを明らかにした。

一方で、北朝鮮の措置に応じて米国も行動する必要があると述べた。詳細には踏み込まなかった。

これとは別に、ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は29日放送のCBSニュースのインタビューで、金委員長は核放棄に向けて具体的な構想を描いている可能性があり、耳を傾ける必要があると述べた。

ただ、北朝鮮は過去に約束を破ってきた経緯があるとして警戒感も示し、同国がこのところミサイル実験などを実施していないのは、前向きな兆候かもしれないし、開発が進んだ段階に達したため実験が不要になったことを示しているかもしれないと語った。

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Reuters
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