リトアニアの副外相は3日、中国のリトアニアに対する外交圧力は欧州にとっての「警鐘」だと述べ、欧州連合(EU)が中国との関係を見直し、一致団結するよう求めた。
リトアニアのアルノルダス・プランケヴィチウス副外相は、ワシントンで開催された安全保障フォーラムで、「これは、いろいろな意味での警鐘だ」「ヨーロッパの仲間は、民主主義を守りたいのであれば、立ち上がらなければならない」と中国に対して共に行動するよう訴えた。
8月、台湾は外交関係のないリトアニアに事実上の大使館となる代表機関を開設した。中国はこれに反発して、駐リトアニア大使の召還を発表した。台湾と正式に外交関係を結んでいる国は15カ国だが、他の多くの国にも事実上の大使館が設置されている。
プランケヴィチウス氏は、他国が対中強硬姿勢を取るリトアニアに追随することを阻止するため、「中国はリトアニアを見せしめにしようとしている」と述べた。また、米国やEUが「どのように反応するかが、原則的な問題だ」と強調した。
リトアニアは5月、東欧など17カ国と中国による経済協力枠組み「17+1」からの離脱を表明した。「17+1」は2012年に始まり、中国が提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」に関する経済協力などを推進してきた。離脱を宣言したガブリエリス・ランズベルギス外相は、「17+1の枠組みはEUの結束を損なう」と指摘し、他の欧州連合(EU)加盟国に追随するよう呼びかけた。
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