[ジャカルタ 4日 ロイター] – インドネシアのシティ・ヌルバヤ・バカール環境林業相は3日、2030年までに森林破壊を終わらせるいう世界的な計画は「不適切で不公平」だという考えを示した。
英グラスゴーで開催中の国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)では1日、世界の100人以上の首脳らが共同声明で30年までに森林破壊や土地の劣化を止めると表明。森林の保護と回復に官民で190億ドルを投資する計画などを打ち出した。
シティ氏は、この合意はインドネシアの開発計画と相反するもので、目標は微調整されるべきと表明。「インドネシアに30年の森林破壊ゼロを強いることは、明らかに不適切で不公平だ」とツイッターに投稿した。
世界の森林はインドネシア、ブラジル、コンゴ民主共和国の3カ国で全体の85%を占めている。
インドネシアの見解を巡っては、同国のマヘンドラ・シレガー外務副大臣が4日、COP26の目標は森林の純減をなくすためにするという意味だと発言。その後、ロイターに「持続可能な森林管理ということで、30年までに森林破壊を終わらせるというものではない」と説明した。
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