海底火山の噴火と津波による被害を受けた島国トンガを支援するために自衛隊が派遣したC-130輸送機が日本時間22日正午頃、同国のファアモツ国際空港に着陸し、飲用水約3トンを届けた。防衛省統合幕僚監部が発表した。
輸送機は21日午後5時頃、救援活動の拠点となるオーストラリアのアンブリー空軍基地に到着した。自衛隊が発表した写真からは、積み荷を確認する隊員の様子などが見られた。
岸信夫防衛相は21日の記者会見で、C-130輸送機のほか輸送艦「おおすみ」についても物資の準備が整い次第出港することを明らかにした。また、「防衛省として一丸となって、被災したトンガ王国の人々のために全力で取り組んでまいります」と述べた。
同日、緊急援助物資を可能な限り迅速にトンガに提供するため、自衛隊は新たにC-2輸送機2機を派遣すると発表している。うち1機は飲用水を輸送し、残りの1機は火山灰撤去のための用具を輸送する。
防衛省統合幕僚監部は救援活動について「トンガの一日も早い復興と持続的な発展のため、豪州等と緊密に連携して全力で取り組んで参ります」とコメントしている。
トンガへの支援について、岸田首相が20日の国会答弁で100万ドル以上の緊急物資支援を行うこととし、自衛隊機で輸送すると述べた。
隣国のニュージーランドは救援物資を積み込んだ軍艦3隻を派遣したほか、空軍の輸送機での物資輸送を行っている。同国軍は公式サイト上で「太平洋の『家族』を支援することに誇りを感じている」とコメントした。
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