米共和党、北京五輪の番組予定巡りNBCに書簡 共産党の影響力懸念

2022/01/26 更新: 2022/01/26

[25日 ロイター] – 米下院の共和党議員らは25日、米メディア大手コムキャスト傘下のNBCユニバーサル(NBCU)に対し、同社の北京冬季五輪番組に関し中国共産党と国際オリンピック委員会(IOC)がどの程度の影響力を持っているか尋ねる書簡を送った。

書簡はNBCUのジェフ・シェル最高経営責任者(CEO)とNBCの五輪担当プレジデント、ゲーリー・ゼンケル氏に宛てたもので、下院エネルギー・商業委員会の共和党幹部が公開した。

北京五輪を巡っては、新疆ウイグル自治区などでの中国の人権侵害を理由に米政府などが外交ボイコットを発表。中国は人権侵害を否定している。

NBCUは先週、五輪放送では「地政学的」問題も扱うが、選手の話題が番組編成の中心になるとの見通しを示した。

同社に対しては、五輪放送で中国の人権問題を取り上げるよう人権団体が圧力をかけていた。中国問題に関する米連邦議会・行政府委員会(CECC)も12月にNBCUに送った書簡で、中国による香港民主派への締め付けについて大会期間中に取り上げるよう求めた。

NBCUはコメントの求めに対し、先週のプレゼンテーションの際に「世界における中国の位置について視点を提供」すると説明したことに言及した。

同社は2032年までの五輪放映権を76億5000万ドルで取得している。

Reuters
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