米著名投資家のジョージ・ソロス氏は1月31日、中国の習近平国家主席は今秋に開催される党大会で3期目続投を実現できない可能性があるとの見方を示した。ブルームバーグが同日、伝えた。
報道によると、91歳のソロス氏はスタンフォード大学フーバー研究所のイベントに出席した際、習近平氏は共産党内部から強い反発を受けているため、毛沢東と鄧小平に肩を並ぶ地位を確立できないかもしれないと発言した。党内政敵のほかに、不動産危機、中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染拡大、出生率の低下も、習氏の続投を阻む要因となっていると同氏は指摘した。
現時点では、今回の党大会で習近平氏の3期目を確実視する専門家は多くいる。ソロス氏は、経済政策と防疫政策における習氏の指導力に関して、「党内で激しい闘争が繰り広げられており、様々な党の出版物で(闘争を)見受ける」と話した。
「鄧小平思想の影響を受けて、民間企業に大きな役割を果たしてほしいと考えている人々は習近平氏を攻撃している」とソロス氏は述べた。中国経済の主要なけん引力である不動産市場が苦境に陥っていることも不利な条件の一つであると同氏は示した。
「私は、2022年第2四半期(4~6月期の情勢)は習氏が(再任に)成功するかどうかを示すだろうと考える。現在の状況では、習氏は楽観視できないだろう」
(翻訳編集・張哲)
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