フェンス越しに散髪する美容師、抜糸する医者…突然の封鎖で中国で珍事続出

2022/03/28 更新: 2022/03/29

 

中共ウイルスの感染者増を受け、中国の各地政府は相次ぎ都市封鎖に踏み切った。突如の封鎖発表で市民の生活が一変し、珍事が続出している。

山東省の地元メディア「齊魯晚報(Qilu Evening News)」によると、23日、散髪の最中にコミュニティ封鎖の緊急通知を受け取った顧客が急いで帰宅しようとしたため、美容師が顧客の団地へ行き、フェンス越しに最後の仕上げをしたいう。

フェンス越しにカットする様子を捉えた動画はネット上で広く拡散され、議論を呼んだ。

美容師は取材に対して「中途半端な状態では、我慢ならなかった」と話した。

ネット上では「早く帰らないとお客さんはホームレスになってしまうけど、かといって、髪型は中途半端というわけにはいかない。」

「とても責任感の強い美容師さんだ」

などと当事者らの気持ちに同感する声や、美容師を称賛する声が多くみられた。

この出来事をきっかけに、似たような体験をシェアするネットユーザーが少なくない。

「こっちでは、野菜売り市場に入って2分後に封鎖され、出られなくなった婦人がいる」

「最近、団地のトイレを借りたら、その団地から出られなくなった人もいる」

各地政府は、陽性感染者が確認されると、「その場で即時隔離および検査」という対応をとっており、市民の生活に支障をきたしている。

突然封鎖で職場から出られなくなった会社員や、学校の教室から出られなくなった小学生、ショッピングモールから出られなくなった店員や客、同様な体験を持つ市民は後を絶たない。

3月中旬には、上海の静安区裁判所が裁判中に突然、封鎖された。原告、被告、証人、弁護士、裁判官らは同じ建物内で一晩をともにする事態になった。

28日から都市封鎖を実施した上海では、二重まぶた手術を受けた女性が封鎖された団地から出られないため、医師がマンション入り口のフェンス越しに抜糸を行った。

(翻訳編集・李凌)

 

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