台湾では2月以降、中国から飛来する気球が複数回観測されている。台湾国防部は分析の結果、気象研究用のものだと発表した。台湾国防部のシンクタンク・国防安全研究院の蘇紫雲所長はあらゆる可能性を考慮して警戒を怠るべきではないと語った。
台湾メディアの報道によると、旧正月以降、中国福建省から気球が飛来し、台湾北部から中部にかけて複数回目撃されている。気球は台湾上空を通過し、東部海域などへと浮遊していったという。
台湾国防部の報道官は27日の記者会見で、空軍は気球の動向を把握していると発表した。分析から気球は気象研究用のものであると判断したが、引き続き密接に監視すると述べた。
蘇紫雲氏は27日に開かれたウクライナ情勢をめぐる座談会で、気球は科学研究や気象観測に使われるほか、軍事的用途で使われることもあると語った。同氏は、気球が軍事的用途である可能性は低いが、あらゆる可能性を考え、警戒を怠るべきではないと強調した。
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