[東京 14日 ロイター] – 岸田文雄首相は14日、ロシアによるウクライナ侵略が国際社会の様相を大きく変貌させつつあるとし、「ポスト冷戦期の次の時代が始まりつつあるのかもしれない」との認識を示した。ロシアによる侵略に国際社会が毅然と対応し、国際秩序の根幹を守り抜けるかが「ポスト冷戦期の次の時代を占う試金石だ」と述べた。
NPO法人「言論NPO」主催のオンライン会議に寄せたビデオメッセージで語った。
岸田首相は、米中競争の最前線にある東アジアでは、中国による東シナ海・南シナ海における一方的な現状変更の試みや北朝鮮による度重なるミサイル発射など、安全保障環境が急速に厳しさを増していると強調。国家安全保障戦略等を改定し、日本自身の防衛力を抜本的に強化しなければならないと述べたほか、日米同盟の抑止力・対処力を一層強化する必要があるとした。
(杉山健太郎)
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