[ワシントン 28日 ロイター] – 米海軍は28日、巡洋艦2隻が台湾海峡の国際水域を通過したと発表した。米海軍艦艇が同海峡を航行するのは、ペロシ米下院議長の台湾訪問以降初めて。
米海軍は巡洋艦「チャンセラーズビル」と「アンティータム」が同海峡を航行する活動を行っていると発表。「どの沿岸国の領海にも属さない回廊」を通過したと述べた。
また、艦船による台湾海峡通過は、自由で開かれたインド太平洋に対する米国の関与を示すものだと強調し、米軍は国際法が認めるあらゆる場所で飛行や航行、活動を行うと説明した。
米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官もCNNで、艦船の航行は米国の「1つの中国」政策および自由で開かれたインド太平洋を求める姿勢と「非常に一貫している」と指摘。今回の活動はかなり前から計画されていたとも述べた。
中国軍の東部戦区は、米艦船の動向を監視し警告しているとし「戦区の部隊は高度な警戒態勢を保ち、いかなる挑発も阻止する用意がある」と述べた。
台湾国防部(国防省)は、米艦船が南方向に航行し、台湾軍は見守っているが「状況は通常通りだ」とした。
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