米航空宇宙企業「スペースX」が展開する衛星通信「スターリンク」は11日、日本でサービスを開始すると発表した。アジア圏では初となる。公開された同社の資料によれば、利用可能地域は東京を含む関東・東北エリアそして北海道の一部。西日本では今年の第4四半期にサービスを開始する見通し。
スターリンクは衛星群(コンステレーション)を地球から比較的近い軌道上に展開することで、南極や僻地を含む地球全域を対象にブロードバンドインターネットを提供する計画を進めている。昨年にはKDDIの所有する1200基のリモートモバイルタワーに高速・低遅延のインターネットを提供する契約を結んだ。
日本向けサービスの月額料金は1万2300円、アンテナキットは7万3000円。予約者には10月後半にアンテナキットが発送される予定。30日間を無料の試用期間としている。
スターリンクは今後数か月のうちに他のアジア市場への参入を準備している。公式サイトによれば年内にはフィリピン、来年に韓国、マレーシア、インドネシアでサービスを開始する予定だ。
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