[ブリュッセル 23日 ロイター] – 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は23日、NATOは中国がロシアに対する兵器供給を検討している兆候を確認したと述べ、中国にこうした行動を取らないよう呼びかけた。
この問題を巡っては、米国のブリンケン国務長官がこのほど中国に対し、ロシアのウクライナ侵攻に物質的支援を提供すれば中国は代償を払うことになると警告している。
ストルテンベルグ事務総長はロイターのインタビューに対し「中国からロシアに対する殺傷力のある(兵器などの)支援の提供はまだ見られていないが、中国がこうした支援を検討し、計画している可能性がある兆候をNATOは確認している」とし、「このため、米国や他の同盟国は極めて明確に警告している。中国は当然、ロシアによる違法な戦争を支援してはならない」と述べた。
その上で、ロシアのウクライナに対する戦争は、他の国の統合性を尊重し、大規模な軍隊で他国を侵略しないとする国連憲章に違反しているとし、国連安全保障理事会のメンバーである中国がこうした行動に加担してはならないとの考えを示した。
ストルテンベルグ事務総長の発言に対し、中国は今のところ反応していない。
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