山東省濰坊市の県級市の一つである高密市で13日午前7時過ぎ(現地時間)突然大きな爆発が発生した。現地当局の発表によると、爆発が起きたのは「焼き魚」の料理店で、ガス爆発による事故だとしている。この事故で、これまでに少なくとも死者2人、負傷者2人が出ているという。
爆発した店舗だけでなく、近くにあった銀行などの建物も深刻な被害を受けた。辺り一帯、地面にはガラスなどの破片が大量に飛び散っている。
現場を映していた監視カメラの映像によると、爆発の衝撃で飛び散った破片は道路の反対側にまで及んでおり、走行中だった車両は爆風で車体が大きく揺れた。SNS投稿動画のなかには、どの程度負傷したかは不明だが、複数の市民が地面に横たわる様子が確認できるものもある。
中国SNS上では「爆発によって、上半身だけ残された遺体や頭部が吹き飛んだ遺体などが転がっていた」など、現場の凄惨さを物語る目撃証言も相次いでいる。
中国ポータルサイト網易(ネットイース)の報道によると、事故の通報者は爆発のあった飲食店の「馮さん」という店員で、この店員は爆発の約1時間前にはガス漏れに気づいていたという。当時、漏れたガスの臭いをかいだ「馮さん」は、プロパンガス(LPガス)のバルブが壊れていることを発見した。
その後、別の店員が新しいバルブを購入してきて、部品交換を行った。ところが、その交換過程で爆発事故が起きたという。ガス漏れが起きているにも関わらず、専門知識をもたない従業員が安易に処理を行ったことが、今回の事故につながったのではないかと同報道は指摘している。
ここ数カ月の間に、中国では飲食店などでのガス爆発事故が相次いでいた。同類の事故で、すでに50人以上が死亡している。
そのなかで最も深刻な爆発事故は、6月21日夜に寧夏回族自治区銀川市の串焼き店で起きたガス爆発事故であった。この事故で少なくとも31人が死亡、7人が負傷している。
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