第19回アジア競技大会が9月23日~10月8日にかけて、中国の杭州で開催され、アジア競技大会を間近に控え、マンホールの蓋が施錠され、警備員が鉄製の刺股を持って巡回している。
現地の住民は杭州のセキュリティチェックが「狂気状態」とツッコミをいれている。
一部のネットユーザーは「杭州市はアジア大会に向けて街路や路地のマンホールの蓋に安全検査を実施した」
「電気、通信、下水道用のマンホールの蓋はすべて検査され、各井戸は専用のセキュリティシールで封じられている」とコメントした。
実際、これは最近の中国が大きなイベントを開催する際によく行われ、その厳しさは年々増している。
公開情報によれば、アジア競技大会に際し、杭州でさまざまなセキュリティ対策がすでに開始されている。17日からは、杭州の高速鉄道駅や地下鉄駅での手荷物検査が繰り返し行われている。
あるネットユーザーは
「杭州のセキュリティチェックは本当にちょっとやりすぎだよ。傘一本しか何も持っていないのに、傘もチェックされたんだ!」
「杭州は交通制限より、むしろロックダウンを実施したほうがいいんじゃないか。経験は十分あるし、確実にアジア競技大会が順調に進行するよう保証できる」
「それに、高速鉄道を降りた人々が再び安全検査を受ける必要はないし、実弾を持った警官が地下鉄の出口で私たちを迎える必要もない。本当に大変だね!」とコメントした。
またセキュリティチェックに加え、中国共産党(中共)は杭州全域で航空機などの飛行も禁止した。
杭州市全域では9月1日~10月28日まで「低速・低高度・小型」の航空機などに対して一時的な取締が行われているが、すでに違反で何十人も罰せられた。
また9月1~9日までの間に、杭州の警察は「ドローンの規則違反飛行」を53件摘発した。杭州ではドローンなどの小型飛行機やその関連部品の宅配と発送も一時停止されている。
杭州の交通機関は、電動車椅子を除き、電動車やそのバッテリーなどを公共バスや地下鉄に持ち込むことを禁止する通知を出した。
9月5日に、杭州の警察署は、各団地の警備員に鉄の刺股を持って巡回するよう要求した。
中国メディアが報じたところによると、中共は杭州でのアジア競技大会に膨大な資金を費やしたという。
都市インフラ整備や競技場の建設だけで2248億人民元(約4兆4960億円)が投じられ、体育館の建設費は101.9億元(約2038億円)に上った。これには大会の組織や警備の費用は含まれていない。
一方、スポンサー収入は60億元、著作権収入は40億元、チケット収入は合計で46.44億元と、総合計で150億元(約3千億円)にも満たず、総投資の一部に過ぎないという。
この前、杭州で道路沿いの木々にステンレスの保護リングが取り付けられた。バス停にエアコンが装備され、公園の座席にはワイヤレス充電器が装備されている。
また、すべての陸橋には花が飾られ、住民には各家庭に3鉢の花が贈られ、町全体に花の香りがあふれている。
今年は中国国内で洪水被害が続出し、多くの被災者が家を失っている。若年失業率が高まり、地方政府の債務問題が深刻化し、公務員の給与さえ払えない状態だ。
こうした中、中共は巨額の資金を費やしてこのような見栄を張るプロジェクトを推進しており、多くの国民から疑問の声が上がっている。
中国の大手メディア「捜狐(そうふ)網」は「以前ほど盛り上がっていないように見える」と報じた。
あるネットユーザーは次のようにコメントした。
「中共はどれだけのお金を稼いだか考えたことはない。この犯罪集団は、プロジェクトの立ち上げ、入札、銀行融資の過程で既に十分な不正利益を手に入れた。国有企業は銀行の融資を受けた。赤字がどれだけあるかは、中国の一般市民やその子孫が支払うことになる。これが中共の論理だ」
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