公的機関からの返答
エポックタイムズは、この繊維状の血栓に関して、米国の疾病管理予防センター(CDC)と食品医薬品局(FDA)にコメントを求めた。
CDCは電子メールで「エンバーミングや葬儀業者とのやり取りに関して共有できる情報はありません」と述べ、全国葬儀業者協会(NFDA)を紹介した。
FDAの広報担当者は、「葬儀の手順において遺体に行われる葬儀のための準備や世話は…FDAの規制範囲外です」と返答した。
「FDAは、ヒトのレシピエントへの移植、注入、または移送を目的とした、ヒトの細胞、組織、およびそれらにもとづく製品を規制しています」
エポックタイムズは米国保健福祉省の機関である国立衛生研究所(NIH)に対して、フィブリンが形成する血栓についてエンバーマーや葬儀業者から報告を受けたかどうかをメールで尋ねたが、返答はなかった。
全国葬儀業者協会(NFDA)の広報担当ジェシカ・コス氏は、ハビランド氏が実施した調査についてはよく知らず、同協会はそのような血栓に関する問い合わせは受けていないと述べた。
「葬儀業者やエンバーマーには、新型コロナワクチンや血栓に関して、それらが個人の死因と関連しているかどうかについて結論を下す資格はまったくありません」
「葬儀屋は個人の病歴やワクチン接種歴にアクセスできず、個人の死因について結論を下す訓練を受けていません。そのような判断をする責任は監察医、検死官、医師にあります」
コス氏は「血栓の要因はいくらでもある」と述べ、亡くなった人の死因が何であるにせよ、葬儀業者やエンバーマーは防腐処理を施す際に、日常的に血栓に遭遇していると付け加えた。
NFDAはエポックタイムズに対し、エンバーマーのベン・シュミット氏のブログ投稿を紹介し、エンバーマーらによる遺体内のフィブリン物質に関する報告はメディアの「虚偽・誇大広告」であると証明しようとした。
昨年9月21日の同氏のブログ投稿には、新型コロナウイルス感染症の長期的な影響として、ワクチン接種を受けた人でも受けていない人でも血栓が形成されるとある。
「メイヨークリニックは、血栓の一般的な原因として、新型コロナウイルス感染症に加えて、動脈硬化、喫煙、肥満、心臓発作、心不全、深部静脈血栓症、脳卒中、血栓の家族歴などを列挙しています」
「血液がまだ液体の状態にある限り、死後凝血が急速に形成され、形成された要素から血漿が分離することがあります。これらは、訓練を受けたエンバーマーなら誰でも見慣れた光景です」
「死後凝血の傾向を参照するデータベースはないため、特定の種類の血栓がどのくらいの規模や頻度で存在するかは分かりません」
コス氏は追加のメールで、エンバーマーが自分たちの発見したことに懸念を抱いている場合は、きちんと追跡するために「地元の保健当局に報告することが最も賢明です」と述べた。
「協会として、私たちはそのような報告を追跡し、研究するための専門知識を必ずしも持っているわけではありません」
エポックタイムズは数人の病理学者と小児心臓専門医にフィブリンの構造についてコメントを求めたが、誰からも返答はなかった。
米国血液学会の広報担当者は、死後凝血に関する専門家のコメントを求めるエポックタイムズのメールに対し、「残念ながら、これは当学会の専門家がお答えできる話題ではありません」と返答した。
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