数か月にわたって公の場から姿を消していた中国の李尚福国防相が解任されたことが24日、わかった。前外交部長の秦剛氏も国務委員の職を解かれた。同日の全国人民代表大会の常務委員会で決定され、国営メディアが伝えた。
李尚福氏は今年3月に国防相に就任し、8月29日に北京で開かれた「中国アフリカ平和安全フォーラム」で演説したのを最後に、消息不明になっていた。
解任された理由については様々な憶測が飛び交っている。李氏は軍需産業のバックグラウンドがあるため、習近平氏による「軍工派(主に装備部出身の将校や軍需企業のトップからなる派閥)」の粛清と関連しているとも考えられている。
秦剛氏は昨年12月に外交部長に任命され、今年の両会で国務委員にスピード昇進した。しかし6月に「失踪」し、7月には部長職から外れた。
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