弾道ミサイル飛来を想定、地下鉄駅に避難…東京都内で5年ぶり訓練

2023/11/06 更新: 2023/11/06

中国共産党や北朝鮮による軍事的脅威が高まるなか、東京都・練馬区では6日、弾道ミサイルの飛来を想定した避難訓練が行われ、住民や関係者60人が参加した。国と東京都などが主催する訓練は都内で5年ぶりとなる。

地下鉄都営大江戸線・練馬駅では午前10時ころ、ミサイルの発射を告げるJアラートのサイレンが鳴り、避難を呼びかける音声が流れると、参加者は消防団などに誘導され、駅構内の地下部分に避難した。

区内では練馬駅のほか、区民交流ホールと平成つつじ公園の、緊急一時避難施設に指定された3カ所で行われた。都によれば、参加者はサイレンに合わせて「逃げる」「離れる」「物陰に隠れる」などの避難行動を体験した。

政府は、弾道ミサイルが落下したときの行動について、◇屋外にいる場合には、近くの建物の中か地下に避難する◇建物がない場合には、物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る◇屋内にいる場合には、窓から離れるか、窓のない部屋に移動するよう呼びかけている。

今回の避難訓練は、弾道ミサイルが発射された際に、住民がとるべき行動を普及させるとともに、関係機関の初動対処能力を向上させるために実施された。

途中で左派活動家と思われる団体が反対運動を行ったが、避難訓練そのものに大きな影響はなかった。

文京区では2018年に東京都内初となる訓練が行われ、都内での実施は5年ぶり。 内閣官房によると、訓練は今年度、27都道府県で計42回を予定している。

政治・安全保障担当記者。金融機関勤務を経て、エポックタイムズに入社。社会問題や国際報道も取り扱う。閣僚経験者や国会議員、学者、軍人、インフルエンサー、民主活動家などに対する取材経験を持つ。
清川茜
エポックタイムズ記者。経済、金融と社会問題について執筆している。大学では日本語と経営学を専攻。
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