中国共産党や北朝鮮による軍事的脅威が高まるなか、東京都・練馬区では6日、弾道ミサイルの飛来を想定した避難訓練が行われ、住民や関係者60人が参加した。国と東京都などが主催する訓練は都内で5年ぶりとなる。
地下鉄都営大江戸線・練馬駅では午前10時ころ、ミサイルの発射を告げるJアラートのサイレンが鳴り、避難を呼びかける音声が流れると、参加者は消防団などに誘導され、駅構内の地下部分に避難した。
区内では練馬駅のほか、区民交流ホールと平成つつじ公園の、緊急一時避難施設に指定された3カ所で行われた。都によれば、参加者はサイレンに合わせて「逃げる」「離れる」「物陰に隠れる」などの避難行動を体験した。
政府は、弾道ミサイルが落下したときの行動について、◇屋外にいる場合には、近くの建物の中か地下に避難する◇建物がない場合には、物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る◇屋内にいる場合には、窓から離れるか、窓のない部屋に移動するよう呼びかけている。
今回の避難訓練は、弾道ミサイルが発射された際に、住民がとるべき行動を普及させるとともに、関係機関の初動対処能力を向上させるために実施された。
途中で左派活動家と思われる団体が反対運動を行ったが、避難訓練そのものに大きな影響はなかった。
文京区では2018年に東京都内初となる訓練が行われ、都内での実施は5年ぶり。 内閣官房によると、訓練は今年度、27都道府県で計42回を予定している。
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