この冬、最強の寒波が中国各地を襲うなか、浙江省の景勝地で「ロープウェイの故障」による事故が起きた。この事故で、51人の観光客が空中のゴンドラ内に2時間以上も閉じ込められた。
事故は、12月16日午後時過ぎ(現地時間)、浙江省にある観光リゾート「雲上草原高山旅遊度假区」で起きた。
救助された観光客の1人が中国メディアに語った自身の「空中遭難記」は、次のような内容だった。
「ゴンドラ乗って、しばらくすると、突然大きな音とともに、空中でピタリと止まった」
「あの時は本当に驚いた。十数分後に、一時運休のアナウンスが流れたが、そのまま2時間もゴンドラのなかで待つことになった」
「ゴンドラが止まった場所はスキー場に近かったため、箱の中は本当に寒かった、体感温度は0℃以下だ。信号も届かず、外部に電話することもできない。おまけに、お腹も空いている。そのようななかで、2時間、寒さや恐怖と戦った」
事故から1時間以上が経過した午後2時過ぎになって、ようやくロープウェイは運行が徐々に再開され、箱の中に閉じ込められた観光客はやっと脱出できた。
救助隊員によると、事故の原因は強風により、ロープウェイ本線上の空のゴンドラが脱輪したためであるという。それにより、ロープウェイ全体の安全装置が作動し、運行停止になった。
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